N氏の遺伝子

N氏が学生時代、居間でくつろいでいると、
トイレの方から父親の声が・・
「おーい、ちょっと来てくれ」
 
なんだ?とトイレに行ってみると・・
父親がトイレで四つん這いになって、
ドアに向かって丸出しの尻を突き出しています。
 
なんだ??と声をかけると・・
「おい、このハリで尻のイボ痔をつぶしてくれ!」
と裁縫のハリを渡されました。
 
ええ?と、引きつつも・・まぁしょうがないや・・と、
尻のイボ痔を・・ブス・・
「ぐっ・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・
 
幸いトラウマにもならず、N氏は社会人に。
ところが、一人暮らしをはじめてしばらくした頃・・
尻に違和感が・・
「遺伝だ・・」
N氏はそう思ったそうです。
 
父のイボ痔をハリでつぶす・・
彼はそう育ってしまった訳ですから・・
 
ハリを用意し・・鏡を床に置き・・
『ブスっ!!!』
 
「ぐわっ!!!!△○◇!!」
激痛がハラを通じて頭まで響き、
貧血を起こしそうになりました。
 
・・と鏡を見ると患部はみるみる腫れ上がり、ピンポン球以上の大きさに・・
 
必死でズボンを腰までズリ上げ、がに股にサンダル履きで
「ヒィッ・・ヒイッ・・」
っと足を引きづりながら近所の病院までたどり着いたそうです。
 
 
処置室で険しい表情の医師に怒鳴られます。
「なあにやってんの!!あんたのはね、イボ痔じゃなくて脱肛なの!!
あんた、腸を針で刺したんだよ??バカじゃないの!?」
 
・・・・どうやら遺伝したのは「尻」ではなく「頭」だったようです。